意外とあるフルート・ピッコロの練習場所

未分類

こんにちは。笛太郎です。

あなたはいつもどこで練習をしていますか?

フルート・ピッコロに限らず、楽器の練習場所には悩むことも多いですよね。
自宅に防音室があるとか、演奏可能な部屋である場合はいいですが、そうでなければ自宅で音を出すと近所迷惑になるおそれがあります。
かと言って、周りを気にして小さな音で練習すると、肝心の音色やフォームに悪影響が出るかもしれませんし、第一に楽しめません。
そんな時は、やはり思いっきり練習できる場所を探した方がいいと思います。

そこで今回は、私が使ってきた練習場所や、練習している人を見かけた場所をご紹介したいと思います。

音楽スタジオ

まず、おすすめは、王道ですが音楽スタジオです。
多少お金はかかりますが、やはり音楽専用だけあって使いやすいです。
自宅・職場の近くや、通勤・通学ルート上にスタジオがあれば、利用をおすすめします。
個人練習の場合、通常のスタジオ利用料金より金額が安く設定されているスタジオもあります。
スタジオは広さに比例して料金が高くなるので、私はできるだけ小さい部屋を借りるようにしていました。
ネットで空き状況を確認して予約できるスタジオもあるので、会員登録しておくと便利です。
スタジオ利用者はバンドの人が多い感じですが、個室は防音になっているのでお互いの音はまったく聞こえません。
部屋の壁はたいてい鏡張りなっているので、フォームもチェックできます。
譜面台は無料で貸してくれるところが多いので聞いてみましょう。
椅子やテーブルがないことも多いので、練習した後の楽器のお手入れは、楽器を落とさないように床にシートを敷いて行うか待合室のテーブルを使うなどするといいと思います。

注意点

  • スタジオは壁に吸音材が貼られているので、残響が少なく(デッドな音になる)、響きません。
    音の粒がはっきりして練習しやすい反面、十分に音が出ていないのではないかと不安になり、管楽器の場合、つい無理して吹いてしまうことがあります。
    そうすると、疲れたりアンブシュアが壊れたりと演奏に悪い影響が出てしまいます。
    「スタジオはそういうものだ」と割り切って、いつも通りに演奏することがポイントです。
  • 予約したのに行けなくなった場合、キャンセル料がかかることがあります。
  • 予約時間に遅れると自動キャンセルになる場合もあるので、よく確認しましょう。

おすすめの音楽スタジオ

サウンドスタジオ NOAH

スタジオ・ノード

カラオケボックス

スタジオでの練習に疲れたら、カラオケボックスに行ってみましょう。
こちらはスタジオとは逆に残響が多く(ライブな音)、お風呂で声を出した時のように響きやすいので、楽に演奏できます。
カラオケボックスで楽器を練習している人は結構いるようです。
受付でお店の人に楽器を練習する旨を伝えておきましょう。
料金に飲み物代が含まれていることもあります。
遅くまで営業しているので、仕事帰りに立ち寄るにも便利です。
他の部屋の音が多少聞こえますが、自分も音を出してしまえばそれほど気になりません。

注意点

  • スタジオとは逆に、カラオケボックスでばかり練習していると、音がよく響くので「何だかすごく上手くなった!」ように思えてくるので要注意です。
    私は、カラオケボックスとスタジオを交互に利用して「上手くなった」「やっぱり気のせいか」とバランスを取っていました。
  • 譜面台はたいていありません。
  • 照明が暗く、楽譜が見にくいことが多いです。
  • 喫煙可の部屋はタバコの匂いがすることもあるので、敏感な方はお店の人に確認することをおすすめします。
  • 予約が要らない反面、満室で使えないこともあります。

おすすめのカラオケボックス

BIG ECHO

シダックス

公民館の練習室

区(市)民ホールに併設されているリハーサル室なども練習場所として使えます。
設備は音楽スタジオと同じで、料金は音楽スタジオより割安なことが多いです。
椅子や譜面台(一本50円とか有料の場合もあります)も借りられます。
事前に利用登録と予約をする必要があり、当日急に使いたいと思っても借りられないので、気になる施設があったら、利用方法を聞いてみましょう。
利用登録には「グループであること」が条件であったりします。
私は自分をグループの代表者として利用登録していました。
そうすると、個人練習の時にも、複数人で使いたい時にも借りられて便利です。

注意点

  • その区域に在住・在勤でないと利用できない施設もあります。
    ホームページなどで確認するか、施設に聞いてみましょう。

ホール

オーケストラなどに所属している方はご存知かと思いますが、全体練習が始まる前にホールに行って練習するのも手です。
ホールは午前枠、午後枠、夜間枠といった利用枠が決まっていることが多く、例えば、全体練習は15:00〜17:00という場合、午後枠(13:00〜17:00)を予約することになります。
このような場合、13:00にホールに行けば、15:00まで広いホールで練習することができます。

公園・土手・墓地

民家に隣接していない広い公園、広い河川の土手や河川敷がおすすめです。
大きな墓地の片隅で練習している人を見かけたこともあります。
自分の他にも楽器の練習をしている人がいれば気が楽になりますよね。
楽譜を見る場合は、譜面台と楽譜が風に飛ばされないように洗濯バサミを持参すると便利です。
外で練習していると、通りすがりの人(特に子ども)に声をかけられることもあります。

注意点

  • 楽器の演奏が禁止されていないか確認しましょう。
  • トイレなどに行く場合、楽器を置いたままその場を離れないようにしましょう。
  • 木管楽器は屋外で練習すると傷みやすい(湿気に弱い、塵や砂が入り込む、温度変化で割れやすい)ので、ほどほどに。
  • できないところを練習しに来たはずなのに、通りすがりの人(の耳)が気になって、できるところばかり練習してしまう人には不向きです。(←かつての私)
    ただし、防犯上、人目の多い時間帯に行くことをおすすめします。暗くなる前に帰りましょう。

学校

学生の方、学校で練習しましょう。
吹奏楽部やオーケストラに所属していれば、その団体の練習場所が使えると思います。
団体に所属していない場合は、他の学生が練習している場所をチェックしておいて、誰も使っていない時にその場所で練習するという手があります。
また、公民館の練習室と同じく、学内の施設を予約して借りられる場合もあるので、事務局に聞いてみましょう。

注意点

  • 公共スペースに見えて誰かの「縄張り」があるかもしれないので、喧嘩を売らないように気をつけましょう。

まとめ

NHKに『駅ピアノ』という番組があります。
海外の駅に置かれた一台のピアノに定点カメラを設置し、どんな人が来て、何を弾き、何を語るかを淡々と伝える番組です。
見ていると、ピアニスト、学生、子ども、趣味でピアノを弾く人など、さまざまな人がやってきますが、中には「自宅にピアノがないので毎日駅に来て練習している」という人がいました。

私は、素敵な練習場所だなと思いました。
と同時に、それが許される環境が羨ましいと思いました。
日本は「除夜の鐘も騒音」問題になるなど、音に対する寛容さがなくなってきているように感じます。
でも、練習場所がないことを理由に音楽を諦めるのは、残念なことです。
周りの迷惑にならないよう気をつけながら、諦めずに練習場所を探しましょう。
では、また。